インストラクターさんに長く勤めてもらうための条件はお給料ではなく、こちらからのコミュニケーションの取り方に気をつけることです。インストラクターさんとの良い関係性を築くには、こちらが教育していくことも必要です。
インストラクターさんを育てるために行うことは次の3つです。
- インストラクターさんを部下として扱わない
- 教室の課題や問題は相談して一緒に考えてもらう
- 担当レッスンの生徒さんは、「自分の生徒」と認識してもらう
まず、インストラクターさんは部下とは思ってはいけません。インストラクターさんは、協力してくれるビジネスパートナーです。あなたが雇用主なので上下関係はできますが、何でも言う通りに動いてくれる立場ではありません。
また、インストラクターさんにこちらと同じ経営意識を持ってもらいたいなら、そもそもあなたが部下だと思わないことです。こちらが部下として扱いながら、相手に経営意識を持てというのは自分勝手だと私は思います。
そして、教室やスタジオでの問題や課題については一緒に考えてもらうようにしましょう。解決方法をこちらで全て決めるのではなく相談しながら一緒に考えていくと、インストラクターさんは「頼りにしてもらっている」と感じるので、より協力的になってくれます。あなたがワンマンになればなるほど、インストラクターさんと心が離れます。
インストラクターさんの中には、教室やスタジオが集客しているから自分の担当レッスンであっても「自分の生徒」という認識が薄い人もいます。その意識でレッスンをしていると、レッスンが雑になったり熱が入らなくて生徒が離れていくことにもなります。
担当レッスンに来てくれている生徒さんは「あなたの生徒さんですよ」と思ってもらうことで取り組み方が変わってきますし、突然辞めますということも防げます。
あなたの教室やスタジオでお仕事をしてくれるインストラクターさんは貴重な存在です。ダンスの才能があって技術が高いインストラクターさんでもインストラクターとしては未熟なところはあるので、それを補ったり教育することが経営者としての務めです。インストラクターさんを自分の考えに従って動いてくれる人だと思っていると、後々あなたが苦労することになります。
生徒さんともインストラクターさんとも良い関係性を築きながら、安定したダンス教室・ダンススタジオを経営するお手伝いをしています。同業者に相談できないことでも、インストラクター兼スタジオ経営者の立場として一緒に解決していきます